☘️時を少し巻き戻しましょう。
約20年前、吉祥寺の、とある公園にて
デニムの手作りハンチングをお求めになられたお客様がいらっしゃいました。
それ以降、お客様のお気に入りはこのデニムのお帽子。
いつのまにかお客様のトレードマークにまでなった頃には、このお帽子はお客様の身体の一部のように馴染み、なくてはならないものとなっていました。
・・・そして20年の時が経ち・・・
🍁ある日の東京、吉祥寺井の頭公園アートマーケッツにて。
素敵なご夫婦が*atelierクスクス*の出展先にお越しになりました。
⭐️お客様は、すっかり身体の一部となったご愛用のデニムハンチングお帽子を、素敵にかぶっておられます。
私は手作りお帽子を出展
「同じものを作れないか?」とのご相談。
しかし、私の作っている帽子とは形が違い、5mm違いでも全く違う帽子になってしまうのが帽子の難しさ。そのため・・・
「これは作ったメーカー製作者の方に頼んだ方がいいのでは?」
と私は提案しました。
立ち去ろうとするお客様。
おもむろに奥様が、お帽子を私に手渡して下さいました。
❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️
😮何ということでしょう😃
内側を見ると、私の仕立てです!
何とこのお帽子は!20年前に!私が!作った!お帽子だったのです。
❣️感🥰🥰🥰🥰🥰🥰🥰涙❣️
☘️お帽子をお求めになった当時、お客様は吉祥寺近所にご在住。
遠方に引っ越し後も変わらず20年間このお帽子を愛用して頂いたとのこと。
その間にお帽子はお客様の元で熟成。
実に良い感じにお客様仕様に変化し、
作った作家自身にさえわからないほど育っていたのでした❗️
😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭
作った作家の名前も不明。
手がかりは20年前、この地で手作りの帽子作家から購入したということだけ。
ネットで探しても作家は見つからず、
同じお帽子をオーダーをするために、この日遠方から来て下さったとのこと。
😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭
😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭
こんな奇跡があるでしょうか?
☘️20年も経てば、お客様も作家も作品も変わります。🍁
🍁私は・・・製作当時から熟成したお帽子を、自分の作品だとは気づかず
🍁お客様は・・・眼前の展示帽子作品の種類の多さを見て、当時作品の少なかった私と、眼前の私が同一人物とは思わず。
しかし、その時を繋いだのは、
大切な1つのことやものを愛し、ひたむきに歩んできた✨純粋な心。✨
⭐️奥様が機転を利かせて下さり、
⭐️お帽子が「ぼくこの人が作ったよ」と物語ってくれたのです。😭
🌸心打たれる瞬間でした🌸
長く静かに貫いてきた✨芸術の光✨が、こんな形で輝く日を迎えるとは・・・
素晴らしすぎる贈り物です。😭
作品を大切に愛用して下さった☘️お客様☘️そしてatelierクスクスを再び見つけるために、行動を起こして下さった🌸奥様🌸に、心より感謝いたします。
🍁☘️🥰🥰☘️🍁
その2に続く
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